11月に読んだ漫画
『寄宿学校のジュリエット』(8-16)
対立する二つの国家である「東和」と「ウエスト」が友好のために作った寄宿学校で、二つの国の間を超えて結ばれた男女が交際を隠しながら世界を変えようとするラブコメ。
端的に言うとこの物語に登場する人物は掘り下げのほとんどない一部の人物を除いて悪人は存在しない。
その登場人物達の行動や発言がエモーショナルな展開を生み出し、少々無理な展開でも漫画というメディアの持つパワー(これは作者の力量でもある)に後押しされて感動をもたらす。
終盤はやや駆け足気味だったように感じられた。しかしながら、シェイクスピアのロミオとジュリエットが悲劇的な結末によって対立する家同士の和解を生み出したのに対し、二人が結ばれる事で二つの国家の関係性も改善されるという結末は安直かもしれないが非常に好感の持てる結末だった。
作者の新作『黒猫と魔女の教室』も読もうと思う。
『がっこうぐらし おたより』
がっこうぐらしの結末以後の話を単行本一巻を使って描く豪華な後日譚。
学園生活部のメンバーがそれぞれ毎日を生きてる姿を見れただけで個人的には満足。本編も結末までしっかりと作られていたし、これがあることで本当にきちんと物語が完結したを確認できて良かった。
しばらくするとがっこうぐらし本編と併せて読みたいと思う。
『ゆるキャン△』(14)
個人的な楽しみとしてゆるキャン△のコミックスは見られるギューっとその巻の内容を詰めこんだような表紙が好きで、今回の桜と夜景もかなり良かった。
単純にイラストとしてめちゃくちゃ出来がいいんじゃないかなって思います。
内容に関しては良くも悪くもキャンプについてで、前巻あたりで登場した新入生が野クルに入部したりと人間関係に変化も見られる。
次巻も楽しみですが、内容を忘れそう。
『ブルーピリオド』(13)
ノーマークス編の完結。芸術の世界でアカデミックあるか、そうでないかの問題について描いている。
そこに主人公の主観的な解釈が落とし込まれた作品が制作されるのがお話として綺麗で良かった。
『ロックアップ』(1-4)
タフの猿渡哲也のプロレス漫画。
最近めちゃくちゃネタにされてるけど昔ヤンジャンでタフを楽しみにしてた自分からするとそこまで変だったっけ?って疑問に思っていたけどこれを読んでみると確かに変だなあと思いつつもエモーショナルな話が多くて読んでて楽しかった。
でも和田アキ男はふざけすぎでしょ。