緑色の微睡み

睡眠不足です

1月に読んだ漫画

『魔都精兵のスレイヴ』(12)

一番組組長の多々良木乃実と信奉者下村夢路の戦い編。

一番組前組長の冥加りうの能力や木乃実の能力が明かされたり、前七番組組長夢路と京香との組長交代の経緯が明かされる。

そこからシームレスに陰陽寮編に移行していくあたり、サクサク進んで読んでてほんと楽しい漫画です。

 

『チェーンソーマン』(13)

前巻の最後についに登場したデンジが今回のもう一人の主人公であるアサと本格的に絡み出す。

正義の悪魔と契約したユウコとの訣別ののちに現れたチェーンソーマンはなんなのだろう?

チェーンソーマンの悪魔という考察を見たけれども。

 

『怪異と乙女と神隠し』(5)

アニメ化も決定した怪異譚。

化野兄妹が向こう側に帰るためにさまざまな怪異を切符に変える物語。

今回は猫の怪異が登場する。

『裏バイト』を読んでいると、怪異とは人が認知できる範囲外のもののように思えるけれど、『とと神(本作の略称)』を読むと怪異とは人が生み出したもののように思えてくる。

観測できない事象は存在しないとは言うけれど、逆説的に言うと観測する人間がいるからこそ、その事象は起こりうるのではないかと。

 

『自伝板垣恵介自衛隊秘録〜我が青春の習志野第一空挺団

自衛隊時代に板垣恵介が経験した出来事を漫画にしたもの。多くのエピソードは常軌を逸しているが、自衛隊の方々からは結構評判が良いようだ。

フルメタル・ジャケット』の訓練シーンとかこれ読むと、自分には自衛隊とか無理だなって思える。

 

『平和の国の島崎へ』(1)

テロ組織に誘拐され、そこで訓練を受けさせられ、兵士として生きなければならなかった島崎が日本の平和な日常を送る物語。かと思っていればそうじゃなくて、日常にテロ組織が潜む恐怖や、戦争の精神面での後遺症に悩む人々を描いた物語でもある。

非常に重層的なテーマを扱っていて、軽いコメディだと思って読み始めたら見当が外れてびっくりした。

ちょっとこれは生半可な漫画じゃないのかもしれない。

 

『日本三國』(1-3)

近未来、疫病やら核戦争やらで現在の政府が倒れ日本が三つの国に分かれた世界を描いた作品。

字面だけ読むとSFっぽいけど、作中で描かれるのは戦国時代の大名の戦争や三國志を連想させるような架空戦記物。

主人公の三角青輝は愛媛の司農官だったが国の中枢を牛耳る平内務卿によって妻を処刑されたことにより、腐り切った現状の国を変えるために辺境将軍龍門光英士官することになる。

登竜門と呼ばれる龍門光英の試験をクリアし、青輝は登用され、彼の属する国家「大和」と敵対する国家「聖夷」との戦争に身を投じていく。

自国や敵国家の人物を多角的に描き物語を展開していくのは見事。めちゃくちゃ面白い。

でも本当に面白いのはここからなんだろう。だってまだ主人公が活躍する事が予告されて、まだその場面に至っていないから。

 

『私の百合はお仕事です!』(11)

非常に不穏な終わり方をして、非常に不穏なテンションがかかったまま続く今回のわた百合は関係性の変化というのを明確に描いている。

五影堂というジョーカーが綺麗に固まりつつあったリーベの関係性をぐちゃぐちゃにかき回していくのは作劇として真っ当な手段なんだけど、これだけ感情がぐっちゃぐちゃになりそうなものを描いてて辛くないのかな?というのが読み終わって最初に思った事。

アニメ化も決定したので放送を楽しみに待ってます。

 

『ぬきたし!』(1)

異例のヒットを記録した18禁ゲームのコミカライズ。内容はまあ凄い馬鹿なんですけど結構面白かったので時間も買いたい。