4月に読んだ本
『コールドスナップ』
アメリカの作家であるトム・ジョーンズの作品を舞城王太郎が訳した短編集。
作品を構成する声の一文に時折ハッとさせられるが、具体的に何が言いたいのか、どういう作品なのか上手く掴めなかった。
白人とアボリジニのハーフである少女が自分の人生を語る『ロケットファイア・レッド』はストーリーもわかりやすく、文章の語りの良さも相まってとても楽しめて読めた。
短編集の後半を飾る『ロケットファイア・レッド』以降の作品は分かりやすいのかもしれない。
筋ジストロフィーの女性の自殺を描いた『私を愛する男が欲しい』、罰として軍隊の厨房の鍋洗い係を数ヶ月行う事になる『ポットシャック』、ボクサーの悲哀と立ち直りを描いた「ダイナマイト・ハンズ』。
この辺りはどれも読みやすいし面白かった。
通常のPOG 本ではノーザンファームや社台ファームといったクラシックで上位に多く入る馬を生産する牧場の馬が多く取り上げられる。
それはPOGというゲームの構造上仕方がないことではあるが、一口馬主をやっている身としては自分が出資する馬を取り上げてもらえるととても嬉しい。
本書はそういった大手の一口馬主クラブ以外の会員の声から生まれたものらしい。
ちなみに僕の出資馬であるファセリア(ビスカリアの21)は牧場の期待する血統馬の一頭として取り上げられていた。