2月に読んだ漫画
『天国大魔境』(1)
荒廃した近未来の日本とを旅する男女と特異な能力を持つ少年少女が暮らす隔離された施設の場面が交互に展開される。
一巻を読んだだけではまだなんとも言えないが、今後に大きな期待を持てる引きを持たせた終わり方だった。
『大雪海のカイナ』(2)
天幕の少年カイナがアトランドの王女リリハと共に雪海へ降りるところから始まる。ナウシカっぽい設定と二国の争い。あまり目新しいものはなく、弐瓶勉特有のあまり説明しない平坦な雰囲気が物語に奥行きを感じさせないように作用している気がする。
『NOiSE』
連続児童誘拐事件を追う女刑事裾野結とネットから異形の怪物を呼び出す教団の戦いを描いた作品。
弐瓶勉作品は基本的にあまり設定が説明されずに進んでいくが、この作品はBLAME!と比較してまだ我々の住む時代と近いためスムーズに世界観に没入する事ができた。
『亜人ちゃんは語りたい』(11)
デミちゃん最終巻。
亜人という普通とはちょっと違う人との交流を描き、同じ人間として接することを語った傑作。
現代の人間社会で起きる差別や分断も、こうした人々のような理解と共存をきちんと行えば無くなるのではないかと思える。
しかしながら現実世界の人々はデミちゃんたちほど大人じゃないのだ。
『秘密の恋人』(1)
初めて読んだ作家さんの漫画。
雰囲気として少女漫画の香りを感じるのだが、百合っぽい方向に物語が進んでいきそうなので、次巻も楽しみ。