緑色の微睡み

睡眠不足です

6月に読んだ本

『猫の街から世界を夢見る』

かつて旅人だった大学教授が教え子が若い男と共に出奔したことで、それが原因で自らの住む世界に危機を与えるため教え子を呼び戻すための旅に出る、という物語。

解説を読んだ感じ、ラヴクラフトの〈ドリームサイクル〉という作品群の短編『ウルタールの猫』と中編『未知なるカダスに夢を求めて』がベースになっているらしい。そうした作品が未読なのでラヴクラフトネタがよく分からなかった。

読んでいて受けた印象はとにかく風景の描写が多いわりに、使われる名詞に馴染みがないので何ついて言っているのか分からない部分が多く、作品の核に触れている気がしなかった。

 

屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理』

精神病の一つである幻の同居人と呼称される症状について書かれた本。

日常に潜む狂気についてなかなか面白く読むことが出来た。映画ジョーカーの続編で使われた副題のFolie a Deuxという症状も興味深かった。

 

自民党統一教会汚染 追跡3000日』

単純にルポルタージュって面白くないなぁって思った。

自民党統一教会の癒着の構造は面白かった。