4月に見た映画
『ノック 終末の訪問者』
休暇で山荘を訪れたゲイのカップルとその養子の娘の元に四人の男女が現れる。
彼らのリーダー格である巨漢レナードは「君たち家族のうち誰か一人が自ら命を差し出さねば世界が終わる」と語る。
レナードの言葉は真実なのか? 彼らの目的は?
ある種のヴィジョンを見たことで狂気とも言える行動に出る様子はスピルバーグの『未知との遭遇』を連想させる。それと山荘での出来事で世界の行く末が決定するのはタルコフスキーの『サクリファイス』か。
そこまでグロテスクでもなければ、びっくりさせるような演出があるわけでもない。独特の緊張感のあるスリラーで、ストーリーもわかりやすくまとめられている。
聖書との関連性において作中の何が対応するかをある程度知らないと楽しめないかもしれない。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』
何者にもなれないアウトローたちが誇りを取り戻すために戦う物語。
大元の世界感を構成するTRPGにおいて僕は多くを知らないのだが、本作のストーリーは非常に手堅く作られており、画面映えするアクションも多く非常に楽しめた。
『プリンセス・プリンシバル Clown Handler 第3章』
第二章の続き。
本格的に王宮の陰謀劇が幕を開けた感じで楽しかった。
『AIR』
マイケル・ジョーダンがナイキと契約するまでを描いた物語。
エアジョーダンというスニーカーの王のようなスニーカーについて多少の知識があるとお馴染みの内容が続くため、スニーカーヘッズはあまり楽しめないかも。ただ、その伝説が可視化され、映像となっている事に対して感動する人もいるかもしれない。
個人的にはその伝説が有名すぎるため、映画として楽しめなかった。脚本はよくできているように思えるけれど。
ダニー・ボイル監督の『スティーブ・ジョブズ』みたいな緊迫感があれば良かったかも。
テトリスが生まれたソ連やそれを取り巻く事情、アメリカのゲーム産業における企業間の駆け引き。
そうした要素を上手くまとめ上げ、ゲーム的なエフェクトを上手く活用した後半の逃亡劇はエンタテインメントとしてとても楽しい仕上がりになっていた。
一つだけ文句をつけるならApple TV独占配信だった事。