緑色の微睡み

睡眠不足です

映画

6月に見た映画

『怪物』 冒頭のガールズバーの火事の遠景から、徐々に事件の中心へ進んでいく構成はかなり良くできたものだと思う。 安藤サクラの演じる母親の視点で描かれる学校の態度は異様に映る。機能不全を起こした学校というシステムや息子を教える教師が怪物のよう…

5月に見た映画

『聖地には蜘蛛が巣を張る』 イスラム教シーア派の指導者エマーム・レザーの霊廟がある聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件を描いたサスペンス。 この映画はマシュハドで実際に起きた殺人事件をモチーフに作られたもので、作中で語られる異様な価値観は…

4月に見た映画

『ノック 終末の訪問者』 休暇で山荘を訪れたゲイのカップルとその養子の娘の元に四人の男女が現れる。 彼らのリーダー格である巨漢レナードは「君たち家族のうち誰か一人が自ら命を差し出さねば世界が終わる」と語る。 レナードの言葉は真実なのか? 彼らの…

3月に観た映画

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 この映画の特筆すべき点は混乱した状況を的確に纏めてエンタテインメントとしてる成立させたい部分にあるのではないかと思う。 正直なところ映像体験としてもSFとしても既視感がある。映画ではジャ…

2月に見た映画

『金の国、水の国』 貿易によって栄えるが水のない「金の国」と金はないが資源豊かな「水の国」。この二つの国は古来より仲が悪く対立していた。 それぞれの国で暮らす王女と元役人の二人がひょんな事から出会い、小さな嘘をつくことで、両国を巻き込んだ二…

コロナ療養中(2/8-12)に見たもの

『クーリエ:最高機密の運び屋』 ベネディクト・カンバーバッチ主演作。 衝動的なフルシチョフによって核戦争の引き金が引かれるのではないかと危惧したソ連高官オレグ・ペンコフスキーと彼のもたらす機密を運ぶことになるセールスマンのグレヴィル・ウィンに…

1月に見た映画

『かがみの孤城』 様々な部分に謎を解き明かすことで進んでいく展開は見事という他なく、心情を丁寧に描写できているのはストーリーの力がある証拠だと言えると思う。 作劇上仕方ないのだろうが、やけに誇張された悪意あるキャラクターがいたのは少々稚拙だ…

2022年に見た映画トップ10

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE BATMAN ドクター・ストレンジ MOM 死刑に至る病 トップガン マーヴェリック 女神の継承 夏へのトンネル、さよならの出口 すずめの戸締り ザ・メニュー アバター ウェイ・オブ・ウォーター 順位ではなく見た順です。

12月に見た映画

『ブラック・アダム』 MCUに少しだけ倦怠感が漂ってる中、割とスカッとしたストーリーで好感が持てた。 そもそもあんまり期待していなかったのもあるけれど、わりとストーリーも凝ってて楽しめた。 ホークマン、ドクターフェイト、サイクロン、アトムスマッ…

11月に観た映画

『恋人はアンバー』 レズビアンのアンバーとゲイのエディが高校卒業までお互いのセクシャリティを隠すために偽装カップルになる物語。 舞台となる1995年のアイルランドでは2年前に同性愛が違法ではなくなったくらいなので、そこの田舎町では現代ほど寛容では…

10月に観た映画

『四畳半タイムマシン・ブルース』 森見登美彦原作の四畳半神話体系と上田誠の戯曲を劇団ヨーロッパ企画において上演された舞台サマータイムマシンブルースを合体させたキメラ映画。原作未読。 サマータイムマシンブルースは映画で昔見た記憶があったがあん…

9月に見た映画

『ブレットトレイン』 伊坂幸太郎原作。原作未読。後半の怒涛のような伏線回収は伊坂幸太郎の原作を踏襲しているのだな、と。 音楽のセレクトが良かった。 映画としてみると娯楽作品の域を出ないが、その中でもクオリティが高く楽しめた。 見に行けたのは一…