緑色の微睡み

睡眠不足です

コロナ療養中(2/8-12)に見たもの

『クーリエ:最高機密の運び屋』

ベネディクト・カンバーバッチ主演作。

衝動的なフルシチョフによって核戦争の引き金が引かれるのではないかと危惧したソ連高官オレグ・ペンコフスキーと彼のもたらす機密を運ぶことになるセールスマンのグレヴィル・ウィンによる実話をベースとしたスパイスリラー。

英ソのスパイ戦争は007シリーズやグレアム・グリーンの「ヒューマン・ファクター」、ジョン・ル・カレの「スマイリー三部作」など名作が多い。(ちなみにカンバーバッチはル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を映画化した「裏切りのサーカス」においてフランス人の血を引くやり手のスパイであるピーター・ギラム役で出演していた。)

ペンコフスキーの動機は独裁者が核兵器発射のスイッチを握った事から端を発したある種のパラノイアのようにも思えるが、結果としてそれがキューバ危機を回避したとなると彼の直感は冴えていたのかも。

 

ALL YOU NEED IS KILL

トム・クルーズ主演、桜坂洋原作のSF映画の傑作。

見るのは2回目ではあるが、内容をかなり忘れていたので見ていて楽しかった。原作の内容はちゃんと覚えていたので映像というメディアより活字の方が記憶に残るのかもしれない。

最後の結末についてもかなり忘れていて、続編の話題をたまに聞いていたのだけれど、この結末なら続編はありだなあとと思う。

原作の桜坂洋も続編を書いてるんだっけ?

 

ディオールと私』

ジルサンダーのデザイナーを退任したラフ・シモンズがオートクチュールのデザインを担当し、コレクションの完成までを描いたドキュメンタリー。

ラフ・シモンズのデザインの方法やオートクチュールのコンセプトがいかに考えられ、コレクションの完成に至るかまで見ることができる。

アートからデザインの着想を得るなどものづくりをしている人には見て何かしら得るものがあるかも。

 

『ぼっち・ざ・ろっく』

想像力溢れる少女がバンドという創造的な活動をする上で内面的に葛藤しつつも成長していく物語。

キャッチーにデザインされたキャラクターがコミカルにバンド活動を行う様子は「けいおん!」のそれとは違っていて、日常の中でのバンド活動いうよりバンドとして成功するためのサクセスストーリー的な面が強い。

これは時代の変化と言うか、きららアニメの進化というべきか。それとも単純に作品の性質の違いか。

同じバンド活動が主体の作品ではあるが「けいおん!」とはかなり違っていて楽しんで見ることができた。

 

アンチャーテッド

大人気ゲームの実写映画化。

原作はプレイしていないのだが、こういったアクションや謎解きが売りのゲームはキャラクターを操作する楽しみが一つの売りなので、映画みたいな話とはいえ単純に映画にすれば面白いというのはないような気がする。

見ていて楽しい映画ではあるが、映像作品としては及第点の出来。続編にも期待したいけどトム・ホランドのスケジュールが抑えられなさそう。