緑色の微睡み

睡眠不足です

読書

5月に読んだ本

『インヴェンション・オブ・サウンド』 チャック・パラニュークの長編小説。 ハリウッドという虚構を舞台にダークウェブの児童ポルノサイトで誘拐された娘を探す父親とハリウッド随一の音響技師の女がある事件において交わる物語。 この小説ではあらゆるもの…

4月に読んだ本

『コールドスナップ』 アメリカの作家であるトム・ジョーンズの作品を舞城王太郎が訳した短編集。 作品を構成する声の一文に時折ハッとさせられるが、具体的に何が言いたいのか、どういう作品なのか上手く掴めなかった。 白人とアボリジニのハーフである少女…

3月に読んだ本

『サバイバー』 ファイトクラブでカルト的人気を得たチャック・パラニュークの小説。 カルト教団の生き残りである孤独な男テンダー・ブランソンがジェット機のハイジャックを行い、その中で自分の人生を独白する小説。この小説の章立ては47で始まりカウント…

2月に読んだ本

『ダート競馬の儲け方』 オープン特別や3歳馬について触れているダートの構造の話については面白かった。 『変な絵』 前作「変な家」と比較すると物語の方向性に振れすぎているような印象を受けた。 前作は建物としての家についての話と、家族としての家の話…

1月に読んだ本

『枯木灘』 中上健次の竹原秋幸三部作の第二作目。最初の『岬』は未読のまま読み始めたのだが、繰り返されるエピソードの羅列を読めば何が起きているのかが分かった。 巻末の解説を読むとこの作品において重要なのは「反復」と「関係」なのだそうだ。確かに…

11月に読んだ本

『詭弁論理学 改版』 最近は論破する人とか声の大きな人が持ち上げられる風潮があるけれど、これを読むと彼らがどのようなテクニックで人を上手く言いくるめているかなんとなく分かった。 こいつ変なこと言ってるなぁと思いつつもどこが変か上手く言えないの…

10月に読んだ本

『信じようと信じまいと』R・L・リプレー 一言で言うとトリビアの泉。信じようと信じまいとは新聞に連載されていたものらしい。 読んでいて面白いものもあれば、あまり興味が湧かず流し読みしてしまったものもある。 しかしながら、自然の驚異と奇妙な人間に…

9月に読んだ本

【小説】 『世界は密室で出来ている』 舞城王太郎 再読。主人公が親友の番場十三と共に成長していく青春小説。不完全な印象を受けるが青春小説として捉えるとそんなもんなのかなぁと思えてしまう。 【その他】 『押井守監督が語る映画で学ぶ現代史』 野田真…